福井・越前大野城
一年に数回だけ条件が重なった時に見ることができる越前大野城と雲海です。雲海の上にある山城が、「まるで雲の上にある」ように見えるため『天空の城』と称されることもあります。また、夜から朝にかけて時間と共に雲海が動き風景が変わっていく様子も見てて非常に面白いです。雲海が出れば非常に撮りがいのあるスポットです。
撮影できる写真
機材&設定
撮影のポイント
構図
撮影場所が限られるため、どの写真も同じような構図になってしまいます。構図的には、雲海&城と後ろの山と空の3分割構図で、真ん中に主題である城を置いてます。やはり、この構図が一番綺麗だと感じてしまいます。また、雲海自体が横に広がりがあるものなので、今回は縦でなく横写真で風景を広く見せています。
設定
Mモードで撮影してます。初めて撮影する風景で設定が難しい場所でしたが、何回か試し撮りを繰り返しこの設定に辿り着きました。F値は普段8〜10で撮影しますが、この時は明るめにするために8からひとつ下げて7.1になってます。ISO値に関しても、気持ち明るく撮影するために125に設定してます。最後に、シャッタースピードですが、黒潰れ白飛びができるだけ少なくなるようにすると120秒ぐらいが適当でした。
その他
被写体が、朝&雲海ということで風景が時間の経過と共に変わってしまいます。その中で、いかに自分の好きな写真を撮れるか?撮影者の経験と知識が必要な撮影スポットだと感じます。その上、気象の条件等がマッチしないと雲海は撮影できないレアな相手なので撮影時はとても緊張しました。
また、撮影地までは20〜30分ぐらいの軽登山が必要です。気温は低く厚着しないと寒かったですが、撮影スポットに着いた時は汗ダラダラでした。この場所に撮影しにいく際は、ただの厚着ではなく登山等で使用されるウェアの着用をお勧めします。撮影スポットに到着後は、ただひたすらにカメラを構えて待つ作業になるので、発汗性のない服を着用していると寒くてやってられないと思いました。
レタッチ
レタッチ
撮影時に無駄に画角に入れてしまった箇所をトリミングで綺麗に揃えます。主役は越前大野城なので、城をはっきりさせるために全体のシャドウ部分を明るくしています。あとは、カラフルな箇所の彩度をより目立たせるために、各色の彩度を気にならないぐらいに上げました。