今まで取り上げてきた二分割構図や三分割構図と並んで、四分割構図は風景写真においても非常に効果的な手法です。
四分割構図は、画面を4つの部分に分けて要素を配置することで、バランスや視覚的な引力を更に高めることができます。
この記事では、風景写真における四分割構図の基本的な原則と、美しい風景写真を撮るための具体的な活用方法について探っていきましょう。
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風景写真の基本的な16の構図
四分割構図の基本原則
四分割構図は、画面を垂直線と水平線で4つの領域に分ける手法です。画面を4つに分割することで、要素を配置する場所を細かく決めることができます!
四分割構図の基本活用法
ここからは、四分割構図の基本活用法について書きます!
最も使える活用法は「空:陸=3:1」です。
まず、空と陸を3:1で分けることで、写真の上下バランスが優れた形で成り立ちます。陸に対する空の広がりが、写真にバランスと開放感を強調させます。例の2枚の写真も四分割構図で構成されています。この場所では、空に意識を向けて欲しくてこのような構図にしました!2枚とも鳥居が写っていますが、なくても十分に良い一枚になると思います。
また、先ほどとは逆の考えで、主題に視線を引き寄せる効果も出せます。下の写真では同じ要素の空側のスペースを大きくとることで、この写真の主題である「鳥居+モデル様」に視線を誘導できます。重要な主題をより印象的に表現できていると思います。
四分割構図の中でも、空と陸を3:1で分ける活用法は、風景写真に美しいバランスと視覚的な魅力をもたらす効果的な手法です。空と陸のバランスを意識して風景写真を撮影することで、より素晴らしい風景写真が生まれることでしょう。是非この活用法を試してみてください!
四分割構図の基本活用法
- 空側に意識を向けさせる。
- 地上側に視線を誘導する。
四分割構図の応用
三分割構図と同様に、写真を魅力的に見せるために分割線や交点上に要素を配置することで、より印象的な一枚を撮影することができます。
分割線上に要素を配置すると、画面全体にバランスをもたらしつつ、要素が目立つ効果があります。例えば、下記写真だと中央に映る塔や大仏がそれに該当します。また、交点は画面の力点となるため、交点に要素を配置することで視線が自然にそちらに導かれます。
ただし、四分割構図を使うときには注意事項があります。
注意事項
四分割構図は、より細かく1枚を分割することができます。ただ、細かくできてしまうがために要素を沢山詰め込み過ぎてしまうことがあります。1枚を作る上でどの要素が必要なのかをしっかりと見極め、気になる要素でも時には切り捨てる勇気も必要です!
手前から奥にかけて「建物」「城」「日のあたる建物」「影部」という構成になっています。うまくバランスをとることができれば、奥行きの表現だって簡単にできます!
結論
四分割構図は、他の分割構図同様にバランスを簡単に整えることが可能です。適切に活用することで、風景写真により深いバランスと視覚的な引力をもたらすことができます。ただし、前述した注意事項も頭に叩き込んでおく必要はあります!
四分割構図を意識して風景写真を撮影してみてください。その結果、より一層魅力的で迫力ある風景写真が生まれることでしょう。ぜひ、お試しあれ!
最後に、私が過去に四分割構図についてまとめた資料です!